グルテンフリーと健康① グルテンとは?

グルテンフリーと健康① グルテンとは? | クラフトカレーブラザーズ

こんにちは!クラフトカレーブラザーズ代表の角田憲吾です。
今日から「グルテンフリーと健康」について、全6回のシリーズでお届けしていきます。

グルテンって、そもそも何?

「グルテンフリー」という言葉はよく聞くようになりましたが、
“そもそもグルテンって何?”と聞かれると、意外と説明が難しいものです。

グルテンとは、小麦に含まれる
グリアジングルテニン
という2つのたんぱく質が水と混ざり合ってできる、粘りと弾力のある成分です。

パンのふわふわ感、うどんのコシ、ケーキのしっとり感。
これらはすべてグルテンが生み出す食感です。

なぜグルテンが注目されるようになったのか?

グルテンがここまで話題になった理由のひとつは、
一部の人にとって、体質的に合わない場合があること。

体に合わないレベルにはいくつか種類があります。

  1. 小麦アレルギー:免疫反応が強く出るタイプ(医療領域)
  2. セリアック病:自己免疫疾患として分類
  3. 非セリアックグルテン過敏症:明確な検査はまだ難しいが、症状が出る人がいる

特に③の「非セリアックグルテン過敏症」は、
医学的にまだ研究途中でありながらも、
世界的に“確かに存在する”と認識されている体質です。

腹部の張り、疲れやすさ、肌の不調などが出ることがあり、
グルテンを控えることで改善する人も一定数います。

全員が避けるべきものではない

ここで明確にしておきたいのは、

グルテン=悪ではない

ということです。

小麦は人類の主食として長い歴史を持ちますし、
グルテンは本来、健康な人の体に害を及ぼすものではありません。

ただし、「体質的に合わない人がいる」という事実には寄り添うべき
クラフトカレーブラザーズがグルテンフリーを手がける理由も、まさにここにあります。

次回予告

次回は、
「腸とグルテン——腸内環境・腸漏れとの関係」
についてお話ししていきます。


参考情報:
・厚生労働省:小麦アレルギー・セリアック病に関する情報
・日本小麦粉工業会:グルテンの性質について
・国際セリアック病学会(ICDSG):研究レビュー 2020〜